エン・ジャパンがミドル世代1400人に聞いた「生成AIの活用」実態調査を発表
エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト「ミドルの転職」上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に実施した「生成AIの活用」についてアンケートを実施し、その結果について発表した。
約2割が生成AIを業務で「使用している」。職種別の使用率上位は?
「生成AIを自身の業務で使用しているか」の質問に対して、18%が「使用している」と回答した。職種別で見ると、生成AIの使用率上位は「マーケティング・販促企画・商品開発系」(47%)、「コンサルタント系」(46%)。年収別では「使用している」と回答した「1000万円以上」の方は29%、「1000万円未満」の方は17%と、12ポイントの差が見られた。
生成AIの用途、上位は「ドキュメント要約・議事録作成・文字起こし」、「メール作成」。使用ツールは最多は?
生成AIを業務で「使用している」「使用を検討している」と回答した人に対して、どの用途で使用(または検討)しているかを質問したところ、トップは「ドキュメント要約・議事録作成・文字起こし」(54%)、次いで「挨拶文・返信文などメール作成」(46%)が続いた。使用している生成AIは「ChatGPT」が83%で最多だった。
生成AIを使うメリット、上位は「生産性の向上」「労働時間の削減」。懸念点、上位は?
生成AIを使うメリットを質問したところ、「生産性の向上」(74%)、「労働時間の削減」(71%)が上位だった。一方、生成AI使用上の懸念点として多く挙がったのは「誤情報の発信」(60%)、「真偽の確認に手間がかかる」(53%)、「機密情報の漏洩」(49%)、「著作権・商標等の侵害」(47%)だった。
また、生成AIを「使用していない(使う予定もない)」と回答した人の理由としては、「自身の業務において必要性を感じない」(43%)、「使い方がわからない」(34%)、「情報が正確か不安」(25%)が上位となった。
約3割が、生成AIによる仕事への影響に対して「不安がある」と回答
生成AIの進化によって、「今後職を失うことや、会社・業界へ及ぼされる影響などに対して不安があるか」という質問に対して、27%が「不安がある」と回答した。職種別で見ると「クリエイティブ系」の人の56%が不安視している一方、「コンサルタント系」の人の60%は「不安はない」と回答しており、職種別で大きく差が出た。年収別では、年収1000万円以上の人の方が「不安はない」と回答した人が多かった(1000万円未満:34%、1000万円以上:49%)。
また、今後の生成AIの利用については、77%の方が「使っていきたい」(積極的に使っていきたい:15%、必要に応じて使っていきたい:62%)と回答した。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー
■調査期間:2023年9月11日~2023年11月9日
■有効回答数:1,434名