EXPOへ行ってきた!「これは便利!」「Good Idea!!」最新技術でいっぱいの東京・ビッグサイトへ行ってきた!
2024年1月24日~26日、東京・ビッグサイトで「Factory Innovation Week 2024」(スマート工場EXPO、グリーンファクトリーEXPO、ウエアラブルEXPO、ロボティクス、スマート物流)が開催された。
スマート工場やスマート物流などを実現するためのIoTソリューション、AI、FA/ロボットなどの最新技術とソリューションが一堂に会した。3日間で延べ7万8000人が会場に足を運び、来場した製造業の製造・生産技術、工場や物流関係者と出展企業との商談や技術相談の場となった。イノベーション・エクスプローラーズでは、日本一背の高いITジャーナリスト/株式会社プロイノベーション代表取締役の久原健司が、最新のテクノロジーにふれた。
遠隔作業支援サービスを試してみた!
会場では、パナソニックグループやIHIとその関連会社などが「脱炭素」や「自然エネルギー」といったカーボンニュートラルの達成に向けたを目指す取り組みを紹介。そんな中で、リコーが「工場まるごと太陽光発電」で賄うサービスを提案したほか、数多くの企業のGX(グリーントランスフォーメーション)の製品・サービスが並んだ。「大きな仕組み」を手がける大手企業から、それこそネジ1本、ボルト1個の「小さな技術」を日々研究・開発しつづけている中小企業まで、約1700社が出展。興味深く見て廻れた。
熱気に包まれた会場では、最新鋭のDX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)技術を駆使したソリューション、ロボットの実用化に向けた製品・サービス、技術で溢れていた。専門家らによる講演会も実施。お目当てのブースを見つけると、来場者が足を止めては企業の担当者や開発者らの説明を聞き入っていた。
そんな中で、ウエアラブル・サービスを提供する企業が目についた。その1社、ジャパンメディアシステム株式会社(JMS)のブースに足を止めた久原は、頭に装置をつけて、試させてもらう。これはスマートグラス(久原がつけている装置=写真)と専用アプリを使って、工事現場などでの遠隔操作を支援する「現場DX」の装置だ。
久原が頭につけている「スマートグラス」を通じて、現場では操作なく指示者側でコントロールでき、指示者と現場がスムーズに会話できる。「意外と軽くできていて、これなら作業の邪魔になることはないですね」と、気に入ったようすだ。
また別のブース(株式会社 アスク)では、VUZIX社製のスマートグラスを“お試し”=下の写真。人手不足や技術伝承、安全管理の面などで導入の効果が見込めるとし、すでにあらゆる場面での導入が始まっているという。
久原社長の“イチ押し”は……
AI技術を搭載する製品やサービスが続々と登場するなか、久原がオススメなのが、株式会社シナモンAIの「AI⁻OCR」サービス。貿易に必要な帳票類を、専用に開発したAIモデルで、「Commercial Invoice汎用モデル」は使用頻度の高さや優先度などで整理した56項目を自動で読み取ることを可能にした。システムを導入する際に、企業側に手間がかからないのがいい。
「なかなか、ここ(導入時)に手間がかからないというサービスはないんだよね。提供する側は『ここは各社で入力していってください』って言うけど、正直、『ここ』を簡単にできるほどのIT技術者もいない中小企業のほうが多いんですよ。だから、企業のニーズに、本当にマッチしているといえますね」(久原)
久原には、実際にシナモンAI社製の「Flax Scanner for 貿易書類」を導入して、すぐにでも役に立ちそうな企業が、頭に浮かんでいるようだ。
さらに、「思った以上に楽ちん」と、気に入ったのがアルケリス株式会社の足腰を補助する「archelis FX」。いわゆるアシストスーツだが、動きやすさを追求して、さらに軽量化したという。立ち仕事の負荷の軽減と働き手の高齢化という課題に対応した。
「これはいい! スタンディングオベーションのSEには、もってこいですね。楽ちんですよ!」
「わかる? これ、ホントに力入れないで立っていられる。背筋をピンとした姿勢でいられるのがいい。からだのためにもいいんじゃないかな」
と、ベタ褒め。
いまや、耳から脳の情報へアクセスできる(Ear Brain Interface技術)という。イヤホン型のデバイス「XHOLOS Ear Brain Interface」を提供する株式会社CyberneXの技術だ。すでに心地よい空間を創り出すための研究・事業開発(パナソニック)に使われたり、プラネタリウムでのリラックス度を測定(コニカミノルタプラネタリウム)したりするのに活用されているそうだ。こんな驚きの、新発見の技術も目白押しだった。