ELYZAとKDDIグループ、生成AIの社会実装に向け資本業務提携を締結
2024.03.19
株式会社ELYZAとKDDI株式会社、KDDI Digital Divergence Holdings株式会社は、2024年3月18日に生成AI(人工知能)の社会実装に向けた取り組みを強化するため、資本業務提携を締結した。
ELYZAは、東京大学・松尾豊教授の研究室のメンバーが立ち上げた企業であり、日本においてLLMの研究開発および社会実装を牽引している。2024年3月には、日本語の性能がグローバルモデルに匹敵する700億パラメータのLLMを開発し、デモ公開を行っている。
今回の提携により、KDDIはELYZAの株式の43.4%を取得し、連結子会社化。ELYZAはKDDIグループの支援を受けながら、将来的なスイングバイIPOを目指す。
具体的な取り組みとしては、オープンモデル活用型の日本語汎用LLM開発、領域特化型のLLM開発、生成AIを活用したDX支援・AI SaaSの提供などを計画している。
領域特化型のLLM開発においては、KDDIグループの関連会社であるアルティウスリンクと連携し、コンタクトセンター特化型LLM開発・実装も視野に入れている。
この提携は、少子高齢化による人手不足やデジタル技術の活用が求められる中で、生成AIを活用した業務効率化や生産性向上の実現を目指すもの。企業や自治体における課題解決を促進することを目指している。