フリービット、スマホ上で動作する「エッジ型LLMによる生成AIシステム」を開発

2024.03.21
フリービット、スマホ上で動作する「エッジ型LLMによる生成AIシステム」を開発

フリービット株式会社は、次期中期経営計画「SiLK VISION 2027」の主要テーマである5G/web3の“社会実装”に向けて、スマートフォンを利用した“非中央集権化インフラ”の整備強化の一環として、スマートフォン上で動作する「エッジ型LLMによる生成AIシステム」である「freebit Edge LLM」を開発した。トーンモバイルの家族向け見守りサービス「TONEファミリー」と連携させ、AIがお子様のSNS利用の危険度を判断するテクニカルプレビューを公開する。

フリービットは、スマートフォンを利用した“非中央集権化インフラ”を整備することで、本来のインターネットの形を目指す分散化の推進を行ってきた。2009年には、スマートフォン上で動作するwebサーバーサービスである「ServersMan」を発表し、App Storeのカテゴリーランキングで1位を獲得。2022年には、スマートフォン上で動作するEthereum 互換L1ブロックチェーンである「TONE Chain(TONE Coin)」をリリースし、現在ノード数世界第3位規模に到達するなど、進化するテクノロジーに合わせた技術開発を着実に進めてきた。

今回開発した「freebit Edge LLM」は、webサーバー(Edge www)、blockchainノード(Edge blockchain)に続く第三弾となる。トーンモバイルのサービスとして実装するテクニカルプレビューを公開する。

「freebit Edge LLM」は、スマートフォンに送られてきたSNSの通知テキストを、通常のキーワードのデータベースなどをもとに判断するフィルターシステムではなく、そのつながり自体をスマートフォン上で動作しているAIが探知し、危険度を判断する。

「TONEファミリー」の仕組みを使って、その危険度を見守り側の保護者に通知するシステムを構築する予定である。この危険度の判断の際に、外部サーバーなどに情報が送られることはなく、端末内だけで危険度を割り出すため、SNSの通信内容が外部サーバーに送られたり保存されたりすることなく、極めて高いプライバシーの実現を目指している。

また、危険度だけでなく、さらに高い精度による分析をご希望の場合は、「freebit Edge LLM」が、フリービットのデータセンター内にあるより大規模の生成AIシステムと連携して高精度の分析を行うことも可能である。(この場合は、ユーザーによる許諾の上、データが外部に送られる。)

フリービットは、さらに「freebit Edge LLM」の精度を上げていくため、web3型ステークホルダーコミュニティ実証実験「One Vision」を利用した利用者参加型の学習データの強化の仕組みなどにも取り組んでいく予定である。

図の出典:
“Coin Dance Bitcoin Nodes Summary”. https://coin.dance/nodes (2024年3月7 日参照)
“Etherscan Logo”. Ethereum Node Tracker. https://etherscan.io/nodetracker (2024年3月7日参照)
“BLOCKCHAIR”. https://blockchair.com/zcash/nodes (2024年3月7日参照)
“FILFOX”. https://filfox.info/en (2024年3月7日参照)
“Bscscan” https://bscscan.com/nodetracker (2024年3月7日参照)
“Solana Beach” https://solanabeach.io/validators (2024年3月7日参照)
“Avalanche” https://subnets.avax.network/validators (2024年3月7日参照)